Case08 Ukaraine
ウクライナ
ウクライナ

トロムソは、ウクライナにおいてバイオ炭を活用した持続可能な農業モデルの構築に取り組んでいます。本プロジェクトは、農地の土壌改良と農業生産性の向上を図りながら、温室効果ガス削減にも寄与する統合型モデルの確立を目指すものです。
ウクライナは世界有数の穀倉地帯であり広大な農地を有する一方で、土壌有機物の減少やpH の低下、土壌密度の上昇、降水量減少に伴う土壌劣化などの課題が指摘されています。トロムソは、これらの課題に対し、バイオ炭の施用による土壌健全化と長期的な炭素貯留を両立する事業モデルの構築を目指しています。
現在は実現可能性調査段階として、ウクライナの土壌特性の分析、農業残渣の利用可能量の調査、試験的なバイオ炭製造および成分分析を進めています。現地の農業企業や研究機関と連携し、将来的なパイロット事業につながる基礎データの蓄積を行っています。本事業の中心にあるのは農家の便益です。土壌改良による生産性向上、収量の安定化、肥料利用効率の改善などを通じて、農業経営の持続可能性向上を目指しています。カーボンクレジットは重要な収益要素ではありますが、あくまで農業改善を軸とした事業モデルを補強する位置付けとしています。
今後はパイロット段階へと移行し、実規模でのバイオ炭製造設備導入、段階的な栽培試験、事業モデルの具体化を進める予定です。トロムソは、日本で培ったバイオ炭製造技術を活かし、ウクライナの農業および地域経済の持続可能性向上に貢献してまいります。(写真はウクライナ代表団来日研修の様子)


