Case05 Vietnam
ベトナム

株式会社トロムソは、ベトナムにおいてバイオ炭を活用した農業分野の脱炭素と生産性向上を両立する事業を推進しています。現地で発生する農業残渣や食品加工残渣を原料としてバイオ炭を製造し、農地へ施用することで、土壌の改良と炭素の長期貯留を同時に実現する循環型モデルの構築に取り組んでいます。

本取り組みは、日本の経済産業省による「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に採択されており、ベトナム国内の複数地域において、バイオ炭製造装置の導入および実証栽培を段階的に実施しています。実証では、製造時の運転条件や温度管理、バイオ炭の品質、農地施用後の土壌・作物への影響についてデータを取得し、定量的な評価を行っています。

あわせて、本事業の重要な要素として、日越間の二国間クレジット制度(JCM)における案件形成も見据えた検討を進めています。バイオ炭施用による温室効果ガス削減・吸収効果について、現地研究機関や関係機関と連携し、MRV(測定・報告・検証)に資するデータ取得体制や評価手法の整理を行うことで、将来的なJCM方法論の適用可能性を検証しています。

トロムソは、カーボンクレジット創出を目的とするだけでなく、農業的価値を起点とした持続的な社会実装を重視しています。JCMを含む制度活用を通じて、農家の生産性向上や残渣処理課題の解決といった地域課題に貢献しながら、脱炭素と農業振興を両立するモデルをベトナムからアジア地域へ展開していくことを目指しています。

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