山形県河北町の天心園さまで「働く」ロケットストーブです。
構造は、いわゆるロケットストーブの原理ですが、長い年月、酷使しようとの考えで、ステンレスを多く用いてあります。
200リットルのドラム缶、内部に100リットルのドラム缶・・・と構造は各地に普及しているものとまったく同じです。
ただ、燃焼炉を、容量が大きく、耐熱性に優れていることから、プロパンガスのボンベを使っています。
モミガライトの燃焼熱で、歪みが発生することはありません。
こうして、燃焼炉にしっかりとモミガライトを詰めます。
そして着火です。
素人考えでは、着火するポイントが反対側では???と思われますが、そこがモミガライトの大きな特徴です。
着火はドラム缶側で行います。
反対側で着火すると、ドラフト(上昇気流)の力で、燃焼速度が増し、過度に高温になってしまい、そのため燃焼継続時間が短くなってしまいます。
当然のこと、着火作業を終えたら蓋を閉めます。
ドラフトに対応する吸気孔の調整で、燃焼持続時間を調整します。
数時間経過して蓋を開けるとこんな状態です。
また数時間後にはこんな状態です。
蓋をチラッと開けた時に見える炎は嬉しいものです。
こうして燃え続け、
すべてが燃え尽きるとこのような状態です。
モミガライトが完全燃焼すると、そのままの形の灰が残ります。
燃焼灰は、このように下部にペール缶や一斗缶を受けておいて、簡単に落とすことが出来ます。
水平に20メートル延びたダクトが、ハウス内で熱を効率よく発散させます。
この装置を、例えば、雪国の公共機関などで、融雪装置として使うと、早朝の雪かきが楽でしょうね??
モミガライト専燃ロケットストーブ、雪国で活用して欲しいものです。
もうひとつ、灰は融雪剤として効果があるそうです。